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イソフラボンが注目される理由
スーパーやドラッグストアなどの化粧品コーナーには、さまざまな種類のイソフラボン関連商品が並べられています。
サプリメントのコーナーでも、イソフラボンのサプリメントは品揃えが豊富です。
このように、美容や健康に気を遣う女性にはなじみの深い健康成分ですが、なぜこんなにもイソフラボンは注目されるのでしょうか?
1.女性ホルモンのバランス
女性の身体で分泌されている二つのホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、女性らしい身体をつくり、初潮を起こし、月経周期を安定させ、妊娠・出産の準備をするなど、健康的な女性の一生にいろいろな場面で深くかかわっています。
また、気分やモチベーションの変化もこれらホルモンに左右されるため、イライラしたり落ち込みやすい時期と、明るくやる気のある時期などが交互に繰り返されます。
この二つのホルモンは、常に微妙なバランスを保つことによって正常にはたらくことができます。
しかし、月経周期や閉経、生活習慣、ストレスなどさまざまな要因によって、そのバランスは簡単に崩れてしまいます。
女性ホルモンのバランスが崩れると、PMS(月経前症候群)や更年期障害をはじめとする症状や、肌荒れ、肌や髪の老化など、さまざまな悩みの原因になります。
2.エストロゲン様作用と抗エストロゲン作用
ストレスをためない、規則正しい生活をするなどして、極力女性ホルモンのバランスの崩れを防ぐ努力をすることは可能ですが、女性ホルモンの分泌自体を自分でコントロールすることは不可能です。
そこで、エストロゲンの分子構造と似ており、同様のはたらきをすることができるイソフラボンに注目が集まったのです。
イソフラボンには、エストロゲンの分泌が足りていないときはエストロゲンの代わりの役割をし、逆にエストロゲンが分泌過剰になっているときにはそのはたらきを抑えます。
この、足りないエストロゲンを補う作用を「エストロゲン様作用」といい、エストロゲンのはたらきを抑制する作用を「抗エストロゲン作用」といって、過不足がないように調節してくれる機能があるのです。
3.エストロゲン様作用と抗エストロゲン作用に期待できること
イソフラボンが化粧品に多く使用されるのは、コラーゲンやヒアルロン酸が体内で生成するのを助けることで、お肌のハリを保ち、保湿力が高まり乾燥から守ってくれるからです。
また、メラニンに働きかけてシミやそばかすを防いでくれます。
これらは本来エストロゲンの役割ですが、化粧品に配合すると、イソフラボンのエストロゲン様作用がその役割を果たします。
サプリメントに使用されるのも、エストロゲン不足によって起こる更年期障害の緩和や、逆にエストロゲンが過剰に分泌されることが原因とされる、乳がんの発症を予防できるなど、エストロゲン様作用と抗エストロゲン作用によるはたらきが期待されているからなのです。
化粧品やサプリメントで補うのはもちろん、イソフラボンは大豆製品からとることができる身近な健康成分です。
近頃は、抜け毛対策や前立腺がんの予防など、女性だけでなく男性にも有用であることが知られ始めてきました。
規則正しい生活と、イソフラボンの活用で、美容や健康、悩みの解消に役立てましょう。