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イソフラボンの過剰摂取に注意
美容や健康に良いとされるイソフラボンも、とればとるほど良いというわけではありません。
食品安全委員会の設定するところによると、 イソフラボンの摂取量は1日75mgまで、サプリメントなど健康食品からの摂取では、30mgまでとしています。
日本人は昔から、食習慣として味噌や納豆、豆腐などの大豆製品を日常的にとってきました。
過去にそれによる悪影響などは報告されてきませんでしたし、これまで通り習慣として摂取する分には、さほど過剰摂取を心配する必要はありません。
しかし、効果を期待して意識的に摂取する場合は、適量を守らなければ、逆効果どころか身体に悪い影響を及ぼす可能性があります。
1.女性への過剰摂取の影響
女性の場合、女性ホルモンのバランスを崩してしまうことにより、以下のような影響があります。
(1)閉経前の女性
・月経不順、月経異常
周期を遅らせたり、症状を悪化させるなどの影響があります。
・PMS(月経前症候群)の悪化
プロゲステロンの過剰分泌により、症状を悪化させます。
・子宮内膜増殖症の発症リスク、乳がんの発症リスク
女性ホルモンのバランスが崩れることにより、発症リスクを高めます。
・更年期障害様症状
ほてりや異常発汗などの、更年期障害のような症状が現れます。
閉経前の女性は、閉経後の女性よりも摂取量を控えめにするなど、気を付けなければなりません。
また、発育途中の子供や女性はサプリメントでの摂取が推奨されていませんので、日々の食事での摂取にとどめましょう。
(2)妊娠・授乳中の女性
・胎児の発達異常
胎児や授乳中の赤ちゃんの生殖機能に影響を及ぼす恐れがあります。
サプリメントなどで妊娠・授乳中の女性や乳児が、普段の食生活に上乗せする形でイソフラボンを摂取することは、推奨されていません。
(3)閉経後の女性
・子宮内膜増殖症の発症リスク
イソフラボンの摂取をやめたことで、病変が消えたという報告があります。
2.男性への過剰摂取の影響
男性も女性ホルモンを少なからず分泌していますが、両者のバランスが崩れることにより、身体的な特徴が女性に傾くことがあります。
・生殖機能の低下
性欲の減退、精子数の減少が報告されています。
・女性のような体つき
胸の膨らみや、体が丸みを帯びるといった変化が報告されています。