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イソフラボンと男性ホルモンの関係
女性ホルモン・エストロゲンとイソフラボンの関係が深いことを知っている人は、イソフラボンは男性には関係ない、という認識をお持ちのことと思います。
しかし、イソフラボンは男性へも、さまざまな影響をもたらすことが分かっています。
1.テストステロン
まず、男性ホルモンのひとつに、テストステロンと呼ばれるものがあります。
たくましい身体を作り、生殖能力を高め、またやる気や闘争心をかき立てるなど、男性らしい一生を送るのに欠かせない、大切なホルモンです。
テストステロンを高い値に維持することは健康にもつながり、生活習慣病のリスクを下げるという役割をも果たしています。
2.ジヒドロテストステロン
5αリダクターゼという酵素によってテストステロンが変換されることでできる、強力な男性ホルモンです。
悪玉男性ホルモンとも呼ばれ、薄毛や体毛の増加を引き起こし、中高年からリスクが高まる前立腺肥大の原因でもあります。
3.イソフラボンとテストステロン
ところで、エストロゲンをサポートするイソフラボンと、男性ホルモンであるテストステロンの二つは、一見相対するように見えます。
そのため、イソフラボンの摂取はテストステロンを減少させるという見方がこれまで一般的でした。
しかし最近の研究によると、イソフラボンの摂取は、逆にテストステロンの増加に役立つということが分かったのです。
4.イソフラボンによるテストステロン増加のメカニズム
イソフラボンは、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換してしまう酵素、5αリダクターゼのはたらきを抑制し、結果的にテストステロンの増加を促進します。
このはたらきは男性型脱毛症(AGA)の改善や、前立腺肥大の予防にも効果的であるとして注目されています。
さらに、ここ数年で患者数が増加しているといわれる男性更年期障害は、加齢によるテストステロンの減少が原因とされており、イソフラボンの摂取によって症状の改善が期待できます。
女性への効果ばかりがフォーカスされがちなイソフラボンですが、男性にも大変有用であるということがお分かりいただけたかと思います。
まだ自分には関係ないと思っている若い年齢の男性にも、テストステロン値を高く保ち、いつまでも健康的に男性らしくいられるよう、イソフラボンの摂取をおすすめします。